杖術師夢幻帳

謹賀新年。
実家に帰ってゴロゴロしながら甥っこ姪っこをいじりつつ置きっぱの本を読み返したり。
鷲宮神社で限定発売してたねんどろいどぷちは、これのバラ売り。台座の形が石畳風になっている他、ペーパークラフトとかが付いてない代わりにおみくじが付いてくる。これ目当てで現地に行くのはかなり微妙。
大多数の参拝客がらきすたコーナーを見ないフリして通り過ぎるのを尻目に、夏服コスしてる女の子や、つかさコスしてるが闊歩していたりして、年越しソバがタダ同然で食えた頃を知る地元民としては眩暈がするようなカオスっぷりだった。

杖術師夢幻帳 (富士見ファンタジア文庫)

杖術師夢幻帳 (富士見ファンタジア文庫)

実家の本棚で再発掘してきたので紹介。
「兵法天下一」の金泥も鮮やかな羽織をまとい、刀ならぬ杖で宮本武蔵と渡り合った美丈夫、夢想権之助。師匠筋の頼みで鹿島神社の奉納試合に出場すべく帰郷した夢想を待っていたのは、美しき巫女、謎の忍者集団、そして奉納試合の背後に見え隠れする想像外の陰謀だった。
第八回ファンタジア大賞受賞者にして一発屋で名高い昆飛雄の伝奇活劇。題材と文体がモロに一般書籍向けで、正直富士見でデビューした意図がさっぱり判らないんだが、掛け値なしの名作。古本屋に並んでいるのを見たら即ゲットをお勧めしたい。