彩雲国物語 紅梅は夜に香る

PSU。ロビーサーバがいくら増やせてもマイルームサーバが増設できない構造になってるらしく、根本的な解決は不可能の様子。そこでマイルームの負担を軽減すべくソニックチームが大博打を打ってきた。
 
1つの鯖群に入る人数を減らすため、既存の鯖群と完全に別個の鯖群をまるまる1セット増設!
 
……メールはおろかキャラの共有すら出来ない鯖ふやされても処置に困るんだが。
今でも続いてるプレイヤーの心中を覗いたら、2割は「システムが安定すりゃ何でもいいや」、3割が「今度落ちたら承知しねえ」、5割が「どーせまた不具合発生だろ?」といったところか。
 

彩雲国最新刊。
前巻からの流れでいきなりヒマになった秀麗が、下町を騒がすあれこれの騒動に首をつっこんで一波乱。別口から事に関わり、秀麗を見守るボジションにつく主上たち。報われない仕事の評価を官吏以外の視点から受ける秀麗の思い。
今回は秀麗が大馬力で猪突猛進するのではなく(してるけどw)何のために官吏を目指したのか、自分を見つめなおす回。次への溜めの意味合いが大きいかな。
 
彩雲国は主人公に都合よすぎとか劣化十二国記とか言う意見をたまに見る。うーん、反論できないw
だからといって価値が無いとは思わない。軽さと軽やかさの違いと言うべきか。重いテーマを含みつつ、時に猛烈に、時に軽快に駆け抜けていく秀麗は、陽子や泰麒には真似できない魅力を持っている。
後世の歴史家の視点で秀麗たちに最高の未来を約束しているのを、予定調和と切り捨てるのはもったいない。どんな逆境からも這い上がってみせるという決意と思えばいい。
まあ、良くも悪くも秀麗次第だよね。1巻で秀麗が好きになれれば大人買いでOK。